2012年11月30日金曜日

地下空間最先端科学研修1日目

 大変遅くなりましたが,地下空間最先端科学研修(サイエンスツアー)の報告をします。

 10月9日より,生徒20名,教員4名で,岐阜県飛騨市の東京大学宇宙船研究所神岡素粒子研究施設および東北大学ニュートリノ研究センターへ,1泊2日の研修に行ってきました。
 2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊博士らが超新星からのニュートリノを捕らえたカミオカンデの後継,スーパーカミオカンデの見学です。

● 10月9日(火) 第1日目


 7:30にバスに乗り千里高校を出発。名神高速・東海北陸自動車道を経由して13:00頃,東京大学宇宙船研究所に着きました。
ここでは90分の講義を2つ受講しました。




 

東京大学宇宙線研究所の竹田敦先生の講義『スーパーカミオカンデ実験とXMASS実験』。ニュートリノについて,その検出方法,ニュートリノ振動,暗黒物質探索について勉強しました。真剣に話をきき,積極的に質問をしていました。

 


東北大学ニュートリノ科学研究センターの丸藤祐仁先生の講義『KamLAND』。手作業での装置の立ち上げや,ニュートリノで地球の内部の様子を探れたことが特に印象に残りました。





 夜には星空観察をしました。飛騨市の空気は澄んでおり,綺麗な夜空で,ペガススや流星,天の川が見えました。

2012年11月29日木曜日

地下空間先端科学研修2日目

● 10月10日(水) 第2日目

地下空間施設(KamLAND,スーパーカミオカンデ)の見学です。施設までは,低公害バスで移動しました。



この坑道が地下空間施設へ通じています。もちろん,ヘルメット着用です。





① KamLANDの見学


ニュートリノ検出のために用いる液体シンチレーターと光電子増倍管について,修士課程の学生さんに説明していただきました。とてもわかりやすかったです。







液体を入れるバルーンです。このバルーンの薄さと強度には驚かされました。






スーパークリーンルームの見学。埃等が入ることが許されませんので,専用のスーツを着用しました。めったにできない体験でした。



② スーパーカミオカンデの見学




この床下が超純水で満たされた巨大な空間です。








コントロールルームの見学。このモニターに検出結果が映し出されます。ニュートリノが観測できるのかどうか,わくわくしながら見ていました。




●研修を終えて

 大規模な装置の見学・ヘルメットを被って地下の坑道を歩く・専用のスーツを着るなど,普段は決してできない体験をすることができました。難しい分野ではありましたが,事前学習・最先端の研究をされている先生方の講義・施設見学を通して,「(素粒子についての)知識を得ることができた。興味を深めることができた。」「今後も引き続き勉強をし,さらに理解できるようになりたい。」「(理解を深めたうえで)もう一度見学に行きたい」という感想が寄せられました。本研修により,生徒の最先端科学への興味・関心が一層高まりました。

2012年11月14日水曜日

サイエンスレクチャー 2012.11.8

118(木)千里高校視聴覚教室にて,2年生総合科学科の生徒が「Enjoy Hawaii ハワイで学ぶこと」というテーマで,ハワイ研修旅行に向けての事前学習講義を受けました。講師は元千里高校教諭の榎本郁和先生です。榎本先生は,千里高校総合科学科ハワイ研修旅行の企画・立案に当初より関わってこられた方です。当時の苦労話をいろいろお聴きすることができ,生徒はあらためてハワイ研修旅行のすごさを実感していました。
講義は,榎本先生が地学に興味を持たれた体験談から始まり,マウナケア山,マウナケア山頂の星空,星の一生へと話が進んでいきました。最後は「ハワイで体験して欲しいこと  1.英語を積極的に使ってみよう! 2.千里生のプライドをもって行動しよう 3.フィールドワークを楽しもう」と締めくくられました。榎本先生の思いが伝わる講義を,生徒達も熱心に聴いていました。

2012年11月4日日曜日

第9回高校化学グランドコンテスト 大阪市長賞受賞 2012.11.4

 全国の高校・高等専門学校の生徒が化学の研究成果を発表する「第9回高校化学グランドコンテスト」の最終審査が11月4日に大阪市立大学で開催され,総合科学科3年生と1年生(計3名)の研究「染色法による繊維の鑑別~サルトン系色素による絹と羊毛の染め分け~」が,大阪市長賞を受賞しました。
口頭発表の様子
 この研究は3年生2名が2年生の授業「科学探究」で行った内容をもとに,理科研究部1年生がさらに研究を発展させたものです。