2013年8月19日月曜日

平成25年度 スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会 2013.8.7~8

8月7日~8日にパシフィコ横浜で行われました「スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」のポスターセッションに本校の3年生4名が参加,発表してまいりました。
2日間に渡って行われたポスターセッションには全国から200校を超す参加が、また海外からも10校を超える参加があり、大変な賑わいでした。本校では総合科学科の生徒は全員、2年生で「科学探究」という科目の中で研究を行います。今回、その中から特に優秀な結果を得た班を選抜し、その成果をポスターにまとめて発表してきました。研究タイトルは「プラナリアの有性化」です。
プラナリアは再生能力が大変強く、数個に分割してもそれぞれの断片からまた元の状態に戻ることが知られています。今回はその再生力ではなく、生殖方法を「無性生殖」から「有性生殖」に人為的に変化させることができるということを確認し、今までに検討してきたその方法について発表してきました。 
作成したポスター(両サイドに説明資料)
受験勉強を控えた3年生ですので、なかなか全員集まって準備を行うことが出来ませんでしたが、うまく時間を使ってポスター制作や質疑応答対策を行い、発表までこぎつけてくれました。
残念ながら賞の受賞には至りませんでしたが、先輩方から受け継いできた研究の手法や成果をしっかりと伝え、色々な質問を頂きながら、活発な意見交換を行いました。
アピールタイムでの発表(詳しくはブースにて!)

ポスター発表の様子(熱心に聞いてくれています)

ポスター発表の様子(終了ギリギリまで質疑応答が交わされました)

 各校の先生方や同じように課題研究を進めている全国の生徒達、たくさんの方の意見を聞くことができる素晴らしい機会になりました。彼らは3年生ですので、この研究に携わることはもう出来ませんが、今回頂いたたくさんのご意見を今、まさに研究を継続してくれている後輩達に伝え、研究のバトンを繋いでいって欲しいと思います。

2013年8月8日木曜日

サイエンスツアー東京・筑波・横浜研修~2日目その2 2013.8.7

 午後からは,産総研同じつくば市内にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターを訪問しました。
 一般公開されている常設展示館のスペースドームには,日本が開発した輸送システム(ロケット)の20分の1スケールのモデルや人工衛星,国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の実物大モデルなどを見学しました。 また,「きぼう」を運用している管制室の見学も行いました。セキュリティー上,写真撮影は不可でしたが,きぼうを運用・監視するための様々な機器があり,24時間3交代の体制で作業しているそうです。

人工衛星「きく7号」(人工衛星に貼られている金色の断熱材は,面ファスナーで貼られている)


H2A/Bロケットの第1段エンジンLE-7A(低コスト化を実現した純国産エンジン)

歴代ロケットの20分の1サイズ模型
国際宇宙ステーション(ISS)の50分の1モデル

サイエンスツアー東京・筑波・横浜科学研修〜2日目 その1 2013.8.7

 午前中は,つくば市にある産業技術総合研究所(産総研)のサイエンス・スクエアつくばと地質標本館を訪問しました。
 サイエンス・スクエアつくばでは,産総研の最先端の研究成果や所有する技術について,どのように社会に役立てられているかを体験コーナーを交えた展示でわかりやすく紹介していました。


 地質標本館は,研究目的等で収集した莫大な標本の一部を展示している地球科学に特化したユニークな博物館です。地球の歴史の紹介や経済活動に必要な様々な資源についての展示や,最近の研究成果に関する紹介もあり,地球に関する理解が深まりました。


熱反射フィルムの効果の体験
研究内容の紹介コーナー

地質標本館(写真中央は化石,右奥は鉱物の展示)

産総研の建物前で

  

2013年8月6日火曜日

サイエンスツアー 東京・筑波・横浜科学研修〜1日目 2013.8.6

 2013年8月6~8日まで東京方面の博物館,研究施設等を訪問する「サイエンスツアー東京・筑波・横浜科学研修」が実施中です。
 毎年,8月に1~3年の総合科学科・国際文化科の希望者(選考あり)を対象としており,今年のプログラムは,
8月6日(火) 大阪~東京移動,国立科学博物館,東京~つくば移動
8月7日(水) 産業総合研究所(サイエンス・スクエアつくば,地質標本館)研修,
     筑波宇宙センター(JAXA)研修,つくば~横浜移動
8月8日(木) SSH生徒研究発表会(パシフィコ横浜)の見学
です。

 1~3年の16名の生徒たちは,集合時間前の朝8時25分にはJR新大阪駅に全員集合。引率教員からの注意伝達のあと,新幹線のぞみ号に乗り,東京を目指しました。

 東京での1日目の研修先は,国立科学博物館です。上野恩賜公園内にある博物館上野本館は,「地球館」(地球生命史と人類)と「日本館」(日本列島の自然と私たち)からなります。
    生徒たちは,課題のワークシートを片手に,質問の答えを見つけるのは大変です。たくさんの収蔵品や工夫された展示物を熱心に見入り,閉館間際まで学習しました。



1880年頃の初期の地震計に興味深々

ワークシートに記入中の2年生

恐竜の巨大標本に驚く
フーコー振子の前で記念撮影

2012科学探究ロボット班「機会の日・機会週間」記念行事で"Vex Robotics Challenge" を紹介 2013.8.3

2013年8月3日(土)
大阪国際会議場にて
日本機会学会関西支部主催
プログラム:
講演1:「鳥の眼になって飛行しようー知能を持ったマルチローターヘリコプター」野波健蔵氏(千葉大)
講演2:「宇宙戦艦ヤマト2199の発進シーンを建設的に解説する」岩波照之氏(前田建設)
SSHポスター発表1)奈良学園高校 2)千里高校
講演3:「音楽と数学と機械工学」宇津野秀夫氏(関西大学)
講演4:「欲しかったあの飛行機、作ってみた」八谷和彦(ペットワークス)
講演5:「太陽系探査に挑むー小惑星探査機「はやぶさ」を越えてー」藤井孝蔵(JAXA・東京大学)

口頭発表の様子

ポスターセッションでのロボット実演

2013年8月5日月曜日

SSHハワイ科学研修(Pacific Astronomy and Engineering Education Summit)参加報告6

7月26日(Day4)サミット最終日
内容:ワークショップと閉会式
ワークショップA:偏光について(Dr. Saeko Hayashi, Subaru Telescope
ワークショップB:補償光学(Dr.Peter Michaud, Gemini Telescope
ワークショップCCCDカメラによる撮像について(Dr. JD Armstrong, University of Hawaii Institute for Astronomy
ワークショップD:惑星表面のリモートセンシング(Dr. Rob Wright, Hawaii Space Grant Consortium)
ワークショップE スペクトル計測器による分光分析実習(Dr. Paul Coleman,  UHH Institute for Astronomy
偏光を利用した観測について(林左絵子准教授・NAOJすばる望遠鏡)

ハワイ大学留学中の天文学専攻学生の進路選択体験談


修了証授与(ハイタッチで!)


SSHハワイ科学研修(Pacific Astronomy and Engineering Education Summit)参加報告5

7月24日(Day3)
内容:宇宙工学ミッションプロジェクト、キラウェア火山講義、火山観察(日没前、後)

写真提供Randal Lau(http://rlauphotography.zenfolio.com/)

宇宙工学ミッションプロジェクト(固定ドリルで発砲スチロールに手を使わず穴を開ける)

キラウェア・ハレマウマウ火口を背にして記念撮影

日没後の火口(高温マグマの赤外線で輝く火山ガスの蒸気)


SSHハワイ科学研修(Pacific Astronomy and Engineering Education Summit)参加報告4

7月24日(Day2)
内容:高校生科学プレゼンテーション、マウナケアオリエンテーション、手作り望遠鏡製作
オニズカセンター・ハレポハク(海抜2800m)、星空観望

写真提供Randal Lau(http://rlauphotography.zenfolio.com/)


望遠鏡製作

ハレポハク近くで日没を迎える

数えきれない星々(星明りで影ができる!)

SSHハワイ科学研修(Pacific Astronomy and Engineering Education Summit)参加報告3

 7月23日(Day1)
内容:オープニングとプラネタリウム、班別ロボコン、文化発表1、
ハワイ島コミュニティとの交流夕食、表彰

写真提供Randal Lau(http://rlauphotography.zenfolio.com/)

 
上:オープニング 下:ロボット作成

ハワイ島ヒロ市長、市議会議員の方々からの参加表彰




SSHハワイ科学研修(Pacific Astronomy and Engineering Education Summit)参加報告2

7月22日(日)ヒロ空港到着15:05、ホテルで受付

写真提供Randal Lau(http://rlauphotography.zenfolio.com/)


ホテル到着の受付
 
ウェルカムディナー(中国・カナダの参加者と)


2013年8月4日日曜日

SSHハワイ科学研修(Pacific Astronomy and Engineering Education Summit)参加報告1


TMTは、米国・カナダ・中国・インド等の海外研究機関との国際協力により、2021年稼働開始予定で建設計画が進む口径30mの光学赤外線・超大型天体望遠鏡(Thirty Meter Telescope)です。すばる望遠鏡を凌ぐ高感度で得られた解像度の高い観測により、太陽系外惑星の探査や初期宇宙天体の成り立ちの解明などに威力を発揮すると期待されています。
来年の着工を前に、TMT協力国間の科学、技術、教育における国際協力を促進するため、ハワイ大学ヒロ校、イミロア天文学センターを会場として2013723日から26日までの4日間の国際教育サミットが実施されました。
参加者は生徒29名、教員11名で、参加高校はハワイ島内5校とカナダ、中国、インドより各1校、日本からは本校と本校のSSH連携校である立命館高校の10校です。本校からは「こと座流星群の電波観測」を行った2年生女子生徒2名が参加しました。
サミットは参加生徒の科学プレゼンテーション、文化プレゼンテーション、天文学者や教育者による課題解決型のワークショップに加えて、キラウェア火山の巡検、マウナケア山天体観測者用施設ハレポハクでの星空観望などの活動が含まれました。
参加生徒たちは、初めのうちは戸惑いながらも、ワークショップで協力し、食事や見学・巡検などを経験する中で打ち解け、最終日には言葉の壁を越えて別れを惜しんでいました。
本校の生徒は、少し緊張しながらも初めての国際舞台で立派に科学と文化に関するプレゼンを行いました。帰路における空港や機内での立ち居振る舞いから国際感覚面での成長が見て取れました。(付添教員 中野) 

マウナケア山頂(海抜4200m)の観測所(ホテルから)

                                
虹のかかったマウナケア山頂(ホテルから)