2014年1月26日日曜日

TISF2014出場~5日目その2 2014.1.25

 5日目午後は,Award Ceremonyです。来賓や主催者からの挨拶のあとは,いよいよ成績発表。全作品の中から,1等賞から4等賞,そして特別賞が表彰されます。TISFに出場する台湾の高校生の研究は,予選で高い競争率を突破した優秀な研究ばかりです。どの作品も独創的でレベルも高く,研究した生徒に尋ねると,「大学の研究室を訪問して実験を行った」ものもいくつかありました。

セレモニー・高校生による太鼓の演奏

旧正月ももうすぐ。獅子踊りでお祝いです。


 日本チーム(千里高校)の出品部門は化学。今回,日本は台湾のサイエンスフェアには初参加ですが,見事に2等賞を受賞することができました。台湾の各地区予選を突破した作品と各国のコンテスト優秀者から派遣された作品の合計145研究のうち,審査の結果,1等賞は12件,2等賞は13件,3等賞は16件,4等賞は29件が受賞しています。 台湾の高校生の研究で特に優秀なものについては,米国で開催されるIntel ISEFやシンガポール,ニュージーランドなどのサイエンスフェアへ派遣されます。

化学部門の表彰

受賞者全員とプレゼンターによる記念撮影

日本チーム(千里高校)2等賞

  表彰式の後には,会場のNational Taiwan Science Education Center(NTSEC)でFarewell Partyです。各国からアトラクションがあります。国によっては民族衣装で登場も・・・。生徒だけでなく,引率教員も出場しています!



パーティーはNTSECの1,2階で行われました

司会は麗山高級中学の生徒たち

日本チームのマジックショー
ロシアチームのダンス
チュニジアチームの歌

麗山高級中学2年生によるダンス
飛び入りで外国チームによるダンスが始まりました。
各国の引率教員も踊っています!








TISF2014出場~5日目その1 2014.1.25

 5日目午前は,サイエンスツアー。海外からの参加者に加え,TISFに出場している台湾の高校生も一緒に,花博公園(Taipei Expo park)を訪問しました。今日も麗山高級中学の生徒の皆さんが案内してくれました。
 この公園は,2010年に開催された花博覧会の跡地を再整備したもので,様々なパビリオンがあります。

広い敷地内にはいくつものパビリオンがあります。


 今回のツアーで訪れたのは,植物園(Pavirion of Future)と夢想館(Pavilion of Dream)。植物園は,さすがに元の花博会場だけあって,植物の種類の多さに驚きます。夢想館では,映像を利用することで仮想空間の体験ができました。高校生も引率の教育関係者も楽しめたようです。


植物園では,その種類の多さに驚きます。

園内は十分な広さです。

高山植物のエリア。
また乾燥地域のエリアでは様々な種類のサボテンが展示されていました。

様々な品種の胡蝶蘭も展示
 
夢想館は体験型のパビリオンです

 


2014年1月25日土曜日

TISF2014 審査結果(速報) 2014.1.25

 TISF2014の審査の結果,日本チーム(千里高校)の研究,
 Development of a Method for Measuring the Ozone Concentration in the Atmosphere Using Passive Method
は,化学部門で2等賞を受賞しました。
化学部門での入賞は合計8研究(今回は1等賞~4等賞まで各2研究)で,そのうち海外は,2研究(ロシアと日本)です。

※審査は13の部門別に行われ,その中から1等賞~4等賞までが表彰されます。また,台湾の高校の優秀な研究は,米国で開催されるIntel ISEFやシンガポール,ニュージーランドなどのサイエンスフェアに派遣されます。


TISF2014出場~4日目その3 2014.1.24

 ホテルに戻ってからは,明日の夜に行われるFarewell Partyのアトラクションの練習を行いました。
 日本チームの出し物は「マジック」。ネタ本を片手に準備を行っていると,大阪市立大の中沢先生も練習に入って来られました。写真は,先生がマジックを披露しているところです。


TISF2014出場~4日目その2 2014.1.24

 3日目午後は,発表の一般公開です。
 昨日は,審査のため会場には発表生徒しか入室が認められませんでしたが,今日は各高校の指導教員や一般の方々なども多く詰めかけ,会場はとても賑わっています。
 千里高校のブースには,台湾の高校生が多く来ています。

日本チーム(千里高校)

 
台北の女子高校の生徒たち


鋭い質問にも答えています。

韓国チームも聴きにきてくれました。


終了時間間際でも,まだまだ討論しています。

TISF2014出場~4日目その1 2014.1.24

 4日目午前は,海外からの参加者(生徒+教育関係者)で台湾の高校を訪問しました。
訪問先は,台北市立麗山高級中学。実はこの学校,昨年度の千里高校SSH台湾科学研修で生徒19名が訪問した学校です。(千里高校から引率している教員も,この学校を訪問するのは3回目。約1年ぶりに校長先生やお世話になった物理の先生とお会いすることができました)

ホールでは,校長先生の挨拶や生徒による学校紹介,学校内の施設見学など行いました。

麗山高級中学正門

校長先生の歓迎挨拶

麗山生徒による学校紹介プレゼン


ワークショップでは,2種類の工作を体験。

偏光シートを2枚用いた光の実験

数学の図形の勉強?

校内には科学コンテスト入賞作品が展示されています。

2014年1月23日木曜日

TISF2014出場~3日目その2 2014.1.23

 生徒が審査を受けている間,各国の引率の教員は,台湾の大学の先生の講演,大会スポンサーの企業や財団の訪問がありました。

 訪問先のIntel Taiwanでは,企業説明を受け,ラボも案内して頂きました。また電源製品やディスプレイ製品の開発に強いデルタグループでは,創設者・名誉会長より製品などについて説明して頂きました。



TISF2014出場~3日目その1 2014.1.23

 大会3日目は,研究発表(ポスター発表)と審査です。
 台湾の高校生・海外20か国から招待された高校生の計250名と審査員以外は入出禁止。カテゴリー別に大学の先生などからなる審査員が順番に回ってきます。
 

 審査後の千里高校生の感想は・・・
「グラコン(注1)よりも緊張せずにできた。手ごたえがある!」
「審査員からの鋭い質問が続き,英語での応答に苦労した」
とのこと。明日の午後からは,研究発表の一般公開もあります。
審査結果の発表は明後日です。

(注1)グラコン・・・11月に開催された第10回高校化学グランドコンテスト(大阪市立大,大阪府立大,読売新聞社主催)の略。この大会でグランプリを獲得したため,TISFの参加に推薦されました。

ポスター会場を望む

TISF2014出場~2日目その3 2014.1.22

 夜,宿泊先のホテルに戻ってきてからは,部屋で研究発表の練習です。
 写真は,私たちと一緒にTISFに参加している大阪市立大学の中沢先生の指導を受けている様子です。インパクトのある説明や英語での表現の仕方など,丁寧なアドバイスでプレゼンも随分良くなってきました。明日はいよいよ審査の日。生徒たちはこれまでの成果を発揮するため,夜遅くまでプレゼン準備を行う覚悟のようです。

TISF2014出場~2日目その2 2014.1.22

 2日目午後に行われた教員ワークショップの様子です。
 



 

 海外からのTISF引率者は,各国の政府や教育行政機関,科学博物館,サイエンスフェアの担当者などが多く,高校教員はわずか数名。海外からの教育関係者に加えて,台湾の高校の先生も多数参加し,各グループで活発なディスカッションを行っていました。

2014年1月22日水曜日

TISF2014出場~2日目その1 2014.1.22

 Taiwan International Science Fair 2014 (TISF2014)2日目の午前には,オープニングセレモニーが行われました。
  昨日同様,ホテルから貸切バスで移動した千里高校チームは,会場のNational Taiwan Science Education Center(NTSEC,国立台湾科学教育館)のConference Hallに早目の到着。私たちが到着したときは空席ばかりでしたが,この後,台湾の高校生も集まってきて,あっという間に満席です。
 セレモニーの最初は,オープニング・ショーです。そして,その後には・・・

エジプトチーム

アナウンスとともに入場したのは,旗手・・・ではなく,ペイントした白衣を着用した各国の代表者です! 実はこのカラフルな白衣,昨日のポスター会場準備の合間に,絵具やカラーテープを用いて作成していたのです。
昨日の千里高校チームの準備風景。
麗山高級中学の生徒(右)も手伝ってくれました。

各国の代表生徒

 主催者や来賓の教育部(日本の文部科学省)部長からのあいさつに加えて,企業や大学の先生の講演やQ&Aもあり,大会のオープニングを楽しむことができました。

台湾を代表する会社のCEOの方の講演


TISF2014出場~1日目 2014.1.21

 本日1月21日~26日まで,台湾・台北のNational Taiwan Science Education Center (NTSEC)でTaiwan International Science Fair 2014 (TISF2014) が開催されます。
 各国の代表団は,宿泊先のホテルから貸切バスでNTSECまで移動。到着すると,台北市立麗山高級中学の生徒の皆さんが,国別の担当に分かれて待機中です。日本担当は,1年生の男子生徒。なかなか日本語も上手く,尋ねてみると,日本アニメで勉強したとのこと。

日本チームの記念撮影(生徒+指導教員)

 
 Registrationを済ませたあと,ポスター発表会場のあるフロアに移動して展示物のセットアップです。
 A1版3枚分のポスター掲示スペースがあり,カテゴリー別に展示エリアが決まっています。台湾の高校生の中には,セットアップ後に発表練習している姿が見られます。優秀な研究はアメリカで開催れるインテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)への出場に推薦されるので,練習にも力が入ります。



千里高校の発表ブース

千里高校生がインタビューされています


 私たちは,空き時間にNTSECの展示物を見学しました。広い館内には体験型の展示ブースが多く,また昆虫をテーマにした特別展も開催されており,1日中館内にいても飽きません。


車輪の重心が地面から一定の高さに保たれています。
これで軌跡が学習できるらしいです。
視力の学習コーナー


 夕方,海外の代表団はホテルのレストランに移動して,Welcome dinnerに出席です。ここでも麗山高級中学の生徒たちがアトラクションを披露してくれて,大活躍でした。

圓山大飯店でのwelcome dinner

 

2014年1月20日月曜日

TISF2014への参加(日本代表) 2014.1.20

 本校総合科学科3年生の2名が,1月21日~26日まで,台湾・台北のNational Taiwan Science Education Center (NTSEC)で開催されるTaiwan International Science Fair 2014 (TISF2014) に日本代表として出場し,研究発表を行います。
(研究題目:Development of a Method for Measuring the Ozone Concentration in the Atmosphere Using Passive Method)

 これは,昨年11月に開催された第10回高校化学グランドコンテスト(グラコン)での文部科学大臣賞の受賞により,TISFから招待を受けたもので,日本からの参加は千里高校のみ。千里高校生2名と指導教員,そしてグラコンの主催者として大阪市立大学の先生1名の計4名が参加します。

 TISF2014は,台湾の高校生212名,海外の高校生38名(20ヶ国)が参加します。受け取ったプログラムによると,高校生による研究発表やワークショップ,学校訪問や科学者との交流など,科学への興味関心を高めるためのイベントが盛りだくさんです。

 TISF2014参加の様子は,本ブログで紹介します。

 

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