2011年7月18日月曜日

1年生が実験内容を英語でプレゼン 2011.7.1

  1年生総合科学科の学校設定科目「コミュニケーション・スキルズ(CS)」の授業で,5名ずつのグループごとに,それぞれ物理,化学,生物,地学分野の実験の発表を行いました。
 CSの授業は,通常1クラス40名を2展開し,それぞれ日本人教師とネイティブスピーカーの教師によるティームティーチングを行い,リスニングとスピーキングの能力を効果的に伸ばすための授業ですが,今回は40名合同で8グループの発表を行いました。
 発表した内容は,学校設定科目「科学探究基礎」の授業の中で行った実験についてまとめたもので,科学の専門用語などを英語に直すのはとても大変だったようですが,各グループで,それぞれの担当する箇所を決めて,集中して原稿作成を行いました。
 専門的な内容を説明するので,生徒達は,聞いている人に伝わるように『ゆっくり大きな声で話をする』,『アイコンタクトをしっかりとる』,『作成したポスターを有効に活用する』などの工夫しました。英語科の先生からは英語でのプレゼンテーションの方法に関することを,また理科の先生方からは,実験の内容や科学分野のプレゼンテーションには,データを示しながら説明することが必要であるというアドバイスをいただきました。

2011年7月11日月曜日

「物理チャレンジ2011」に challenge !!

 総合科学科2年生の必修科目「科学探究」の物理班23名は,「第7回全国物理コンテスト・物理チャレンジ2011」の第1チャレンジ・実験課題「大気圧を測ってみよう」に取りくみました。

 最初に手がけたのは有名な「トリチェリーの実験」です。トリチェリーは水銀を用いて大気圧を測定しました。しかし,今回は有毒な水銀を用いることを禁止されました。

 そこで,水銀の代わりに水を用いて大気圧を測定することにチャレンジしました。水銀は1気圧のもとでガラス管に満たして立てると,約76 cmの高さに上ります。水の密度は水銀の約13.6分の1しかないために,計算上この高さは10.33 mになります。校舎が3階までしかない千里高校では,屋上にまで達する高さです。階段が無く,外壁にある梯子を上るのが唯一の手段です。屋上には柵も有りません。危険で生徒に上らせることはできません。しかし幸運にも,新館は4階建てであることに気がつきました。ヨーロッパの呼び方に従うと,地上階(ground floor)1階(first floor)・・・3階(third floor)なのです。3階の窓から地面までの高さを測ると約11 mでした。安全に実験ができる場所が見つかりました。


 次に長さ23 mのビニールホースを準備しました。水道の蛇口から水を満たし,気泡をできる限り追い出してから,ホースの中央を3階の窓から垂らしたロープで引き上げてホース上部の水面までの高さを巻き尺で測りました。初めは10 mを超えていたのですが,どんどん下がり始め,10 mを切ってしまいました。よく見ると気泡が発生し続けて止まりません。この気体が水面を押し下げていたのです。これでは大気圧の測定はできません。水面上部の空間は真空である必要があります。初めに取り除けなかった気泡の他に,水柱上部は圧力が低くて水に溶けていた気体(主に二酸化炭素)が溶けきれなくなって気泡になった(ヘンリーの法則),気圧が低くなって水の沸点下がったために沸騰が始まったと考えられます。そこで水の表面に油を浮かべ,気泡が上部に上るのを防ぐ対策を取って実験をしました。これは効果があったようで,水柱は以前より高い10 mを超える高さまで上っているのが確認できました。

 二番目に取り組んだのは,吸盤を引き剥がすのに要する力を測定し,そのときの吸盤の面積で割って大気圧を求める方法です。初めはばねばかり2本でその力を測定しましたが,剥がれる直前の力の大きさを目盛りで読むのは困難で,正確さにも欠けるものでした。そこで,薬缶に水を加え続けて吸盤が剥がれる直前の重さを測ることにしました。吸盤の面積は,上からカメラで動画を撮影して剥がれる直前の吸盤の直径を測ることによって求めました。 これもかなりよい値を得られました。


「物理チャレンジ2011」に参加するためには登録が必要です。今年は2名が登録し,実験レポートを送りました。6月19日(日)には「理論問題コンテスト」が大阪大学他の会場で一斉に行われました。こちらには1名が参加しました。全国から70名が選ばれて,7月31日から筑波大学で行われる「第2チャレンジ」には残念ながら進めませんでした。






2011年5月31日火曜日

Summer Science Camp in Korea 2011 事前学習① 2011.5.28

 河川での活動を通じて,「水」と「環境」の大切さを理解する「SSH海外研修(日韓交流)」が8月11日(木)から3泊4日の日程で行われます。これは,高津高校コアSSHの取組として実施されるもので,大阪府内のSSH校などの高校生30名(うち千里高校は6名)が参加します。千里高校では,1・2年生に募集をしたところ,定員を超える希望者があったため,作文と面接により選考し,2年生5名と1年生1名を派遣することになりました。

 今回は,事前学習(1回目)として,生徒30名(千里高校など14校),付添教員8名,講師(学識経験者)3名,TA(ティーチング・アシスタント)5名が参加し,高槻市の「芥川緑地資料館(あくあぴあ芥川)」で,河川調査のための学習を行いました。

 10時30分に,「芥川緑地資料館」にバスで到着。オリエンテーションの後,10人ずつの3班に分かれて,ローテーションしながら,「水質調査」,「水生昆虫」,「魚類」の3テーマのすべてについて,それぞれ約1時間ずつの活動を全員が体験しました。あいにくの雨のため,予定されていた河川での調査は実施することが出来ず,館内での実習となりましたが,講師の先生方の興味深いお話に,参加した生徒たちも熱心に実習などに取り組んでいました。

電気伝導度を測定しています。

指標生物について学習しています。

芥川に棲む魚類について学習しています。
 15時からは,各班で学習した3つのテーマなどについてのポスター作成を行いました。初対面のメンバーがほとんどでしたが,生徒たちは和気あいあいと楽しそうに取り組んでいました。予定の16時になったため,各班の発表は帰りのバスの中で行うことに。短い時間でしたが,どのグループもよくまとめられており,しっかりと発表していました。

各グループでポスターの作成
帰りのバスでポスター発表


2011年3月24日木曜日

第2回SSH運営指導委員会 2011.3.19

 「千里高校SSH生徒研究発表会」に引き続いて同日の午後,第2回目のSSH運営指導委員会が開催されました。

<出席者>
(運営指導委員)
  津田 仁 (大阪府教育委員会教育振興室高等学校課課長)
  相本 三郎(大阪大学蛋白質研究所教授)
  市村 彰男(大阪市立大学大学院理学研究科特任教授)
  田辺 祥子(神戸大学内海域環境教育研究センター助教)
  向畦地 昭雄(大阪府教育委員会教育振興室高等学校課首席指導主事)
  久郷 正征(大阪府教育委員会教育振興室高等学校課主任指導主事)
  中村 美佐子(大阪府教育委員会教育振興室高等学校課指導主事)
  宮本 憲武(大阪府教育センター教育課程開発部理科教育研究室室長)
  脇島 修 (大阪府教育センター教育課程開発部理科教育研究室主任研究員)
(千里高校教職員)
  校長、教頭、首席、及び教諭5名


<協議の内容>

(1) 挨拶(津田課長)
 生徒の研究が環境大臣賞を受賞するなど,SSH事業に順調に取り組んでいる様子が伺える。来年度は指定校が拡充される中で,社会的関心も高まっており,内容充実を進めてほしい。

(2) 出席者紹介

(3) 千里高校SSH事業報告および計画
 本年度の千里高校SSHの事業内容と次年度の計画内容の概要について報告しました。

(4) SSH生徒研究発表会講評
 この日午前中に行われた「千里高校SSH生徒研究発表会」について,運営指導委員の先生方から,

「発表の組み立てがしっかりしている。探究の積み重ねの成果ではないか。」
「生徒が研究内容をよく理解している。」
「説明に工夫が感じられる。」
「授業で学習していない内容にもしっかり取り組んでいた。」
「プレゼンが上手で,総合的な力の育成を感じる。」

 等のご講評をいただきました。また一方で,

「要旨集をもっと充実した方がよい」

 等のアドバイスもいただきました。

(5) 質疑および指導・助言
 その他,千里高校のSSHの取組全体について委員の先生方から以下のようなご意見をいただきました。

「まだ取り組み期間が短いようだが,バランスがとれている。」
「生徒の課題研究テーマでは,調査分析の内容で充実しているが,他のタイプの研究へも発展できる力をつけるとよい。」
「生徒は実験で仮説を立てすぎた面も見られた。プレゼン力が成長している。」
「科学探究などの指導法や教材の研究をさらに進めてほしい。」
「先生が余裕を持って研究する条件が実現できるとよいのだが。」
「SSH事業の効果検証にあたって,どのような方法で検証するのがよいか提案があるとよい。」
「試行錯誤の取組が大切である。韓国交流の事業は継続的に進めてほしい。」
「生徒研究発表では,発表のスキルだけでなく生徒の顔が輝いていた。」
「生徒にどんな力をつけるのかというところを明らかにするのが大切。卒業生をフォローするなど人材育成の検証も行ってほしい。」

(6) 謝辞(校長)

2011年3月22日火曜日

千里高校SSH生徒研究発表会を開催 2011.3.19

 学習成果発表会「千里フェスタ」では,2年生総合科学科の生徒が「科学探究」の授業等で取り組んできた課題研究(約30テーマ)について口頭発表を行いました。このうちの数学系1・物理系1・化学系2・生物系2・地球科学系1の計7件と住吉高校による招待発表1件については,「千里高校SSH生徒研究発表会」として視聴覚教室で実施し,SSH運営指導委員の先生方からの講評をいただきました。大阪府教育委員会,大阪府教育センター,大学の先生方や保護者の方々などが見守る中,生徒達は原稿をほとんど見ることもなく堂々とプレゼンテーションをして,質問にもしっかりと答えていました。

<発表テーマ>
   発表①「クラゲが植物の生育に及ぼす影響」(生物系)
   発表②「光,その本質に迫る」(物理系)
   発表③「温度計は正確なのか?温度計の精度を比較する」(地球科学系)
   発表④「染料の染色性を利用した繊維の鑑別」(化学系)
   発表⑤「プラナリアの自切に及ぼす水温および餌の影響」(生物系)
   発表⑥「巴戦」(数学系)
   発表⑦「納豆の糸に迫る」(化学系)
   招待発表「田辺ダイコンの応答反応」(大阪府立住吉高等学校)

運営指導委員の紹介

発表会場のようす

発表後の質疑応答

大学の先生による講評

2011年2月15日火曜日

総合科学科2年生がパネルディスカッションに登壇 「FIRSTサイエンスフォーラム」 2011.2.20

  FIRSTサイエンスフォーラム(全4回)は,最先端研究開発支援プログラム(総合科学技術会議)に選ばれた大学や研究所の科学者の方が,最先端の研究の様子や,そこに至るまでの道のりなどの体験を紹介するものです。フォーラム会場では,高校生らとの双方向のコミュニケーションにより,高校生に最先端の科学技術や研究者を身近に感じることができる機会も設けられています。 

  大阪会場では,第2部のパネルディスカッションで,関西の高校生・高専生計7名が登壇します。総合科学科2年生の伊藤君も登壇し,研究者の方々と質問や意見を交わします。

平成23年2月20日(日)14:00~17:00
新大阪セントラルタワー2F「レ ルミエール」
フォーラムの詳細は科学技術振興機構(JST)「FIRSTサイエンスフォーラム」をご覧ください。

2011年1月11日火曜日

第54回日本学生科学賞 環境大臣賞受賞! 2010.12.24

 12月22~24日に日本科学未来館(東京都江東区)で開催された第54回日本学生科学賞の中央最終審査で,大阪府代表の大西 裕介君と松本 陸君の研究「加湿器を用いた簡易炎光光度計の製作」が,環境大臣賞を受賞しました。

各都道府県の地方審査で選ばれた作品(中学・高校計270作品)のうち,予備審査を通過した24作品について日本科学未来館でポスター発表の形式の審査(中央最終審査)を受けました。2日間にわたる審査では,審査委員からの鋭い質問や的確なアドバイスを受け,発表した生徒2人も「緊張したけど,楽しめました」「まだまだ発展性がある研究だと評価されました」など,感想を述べています。審査結果の発表は24日に行なわれ,大臣賞を受賞した研究には,秋篠宮両殿下による内覧の機会が設けられ,本研究もご覧頂きました。

〈研究内容〉河川や湖沼水中のナトリウムイオンは,通常,大学等に設置されている高価な装置を用いなければ測定できない。そこで,炎色反応の発光の強度からナトリウムイオンを定量測定しようというアイデアにより測定装置を自作し,水中のナトリウム含有量について測定を行なったところ,市販の装置に遜色ない結果が得られた。