目 的:ユニークな研究を行う大学や施設を訪問し,
研究の最先端に触れる。
研究者から直接レクチャーや指導を受け,
課題がどのように見出されるかを,
実例を体験することにより学習する。
自ら課題を発掘できるように指導する契機とする。
研修先:北海道大学,なよろ市立天文台きたすばる
日 程:
8月5日(日)伊丹空港→新千歳空港→札幌(北海道大学)
→ホテル泊
地球惑星科学科の倉本圭先生の指導の下,
大学院博士課程の松岡さんの研究を通して,
火星の衛星を探究することの意義,
ついて講義を受け,質疑応答を行った。
7月31日の火星大接近の直後でもあり,
様々な質問が出され,丁寧に対応いた
だいた。特に,衛星を探究することの
重要性については深く感銘したようだ。
8月6日(月)ホテル→北海道大学→JR→
なよろ市立天文台→森の休暇村泊
昨日に引き続き,倉本圭先生の指導の下,
より一般的な研究テーマの意義についての
「第二の地球は存在するか?」という講義の
なかで,宇宙のスケール,星間距離の測定法
などを基本的な内容や,
地球に2度の氷河期が存在したことを
どのように解明したか,どのような流れで
起こったか,など盛り沢山の内容を平易な
言葉でわかりやすく解説していただいた。
地球はハビタブルゾーンの端に位置している
ことについて,意外に思ったようだった。
午後は,なよろ市立天文台に場所を移し,
村上台長さん,北海道大学の高木先生に講演をいただき,
小型望遠鏡実習や1.6mのピリカ望遠鏡に
よる実際の研究の様子を紹介いただいた。
台長さんの「超新星爆発を数多く発見された
アマチュア天文愛好家」についてのお話や,
高木先生の女性研究者としての体験談
を盛り込んだ研究経緯の講話の中で
お話しいただいた金星をテーマとするに
至った話は実際の体験談で参考になった
ようだ。
右の写真は望遠鏡ピリカの様子。
年齢的に近い修士課程の大学院生大野
さんには大学生活についても多くの
質問を寄せ,その質問は23時近くまで
続いた。
8月7日(火)森の休暇村→札幌(北海道大学博物館など)→新千歳空港→伊丹空港
天気に恵まれたこともあり,肉眼での天の川などの観測は深夜まで続き,
寝不足でしたが,博物館では”皮膚の標本”に「意外と興味を持っていると気づいた」
という感想を寄せるなど,十分に知的好奇心を刺激され,帰途についた。
まとめ:日常を離れ,日ごろの授業では学習しない内容や,
授業で学んだ内容であっても,実際の研究者から話を伺うことや,
異なった観点から研究を行っておられるお話を伺い,大きな強い刺激を受けた
ようです。今後の日常的な探究活動に生かしてくれることを期待しています。