【1日目昼】:稲村の火の館(津波防災教育センター)の見学
和歌山県は繰り返し起こる巨大地震で過去に何度も津波の被害を受けてきました。安政地震津波襲来時、稲むらを燃して被災民を誘導し、私財を投じて被災後の復興と防波堤を築くなど防災に尽力した濱口梧陵翁の偉業を紹介し、津波を中心とした地震防災の体験的に学ぶことができる施設です。
津波のメカニズムを体験する巨大水槽の津波シミュレーションをはじめ、防災に関する多くのことを体験的に学びました。
かわべ天文公園 観測所 着
【1日目夜】
HROによる電波観測開始
アンテナ設置、パソコンモニタ開始
【2日目夕】
天体観測基礎技術講座(府教育センター桝井俊彦主任指導主事)
天体観測に欠かせない天体望遠鏡の組み立て実習
観測所ドーム内の主鏡1m望遠鏡による金星観測
【2日目深夜〜】
深夜観測可能になり望遠鏡による観測
(木星、アンドロメダ大星雲、白鳥座付近の天の川を観測)
【3日目朝】
黒点とプロミネンスの観測
流星電波観測HRO(Ham Radio Observation)は福井県鯖江市から常時発射されている観測用の電波(周波数53.750MHz)を利用します。流星が大気圏内に突入して発光する際に、周辺大気が一時的電離状態になり、流星の飛跡に沿って短時間"電離柱"が生成されます。電離柱で反射された電波は"流星エコー"と呼ばれ、大規模の流星が突入の際には観測される流星エコーの電波強度も大きくなります。今回の観測中も目視で規模の大きな流星が数個観測されました。図に示した観測データは日の出後のもので目視観測はできませんでしたが、航空機による反射(横線)とはっきりと区別できるものを示しました。12日深夜から13日未明にかけての目視観測と電波観測データの対応は分析中です。
感想文より)天候に恵まれたとはいえない観測会でしたが、津波・プラネタリウム・流星・電波観測・太陽観察など内容は盛りだくさんでした。大規模の流星も観測できて大満足です。自分たちで望遠鏡をセットして観測したのははじめてで、アンドロメダ銀河が見えたときには感動しました。学校での冬の観測会が楽しみです。