2018年11月22日木曜日

2年生総合科学科サイエンスガイダンス

11月15日(木)14:40~15:30
51期生総合科学科の生徒は研修旅行でハワイ島に行きます。
今回はその研修旅行にむけて、サイエンスガイダンスとして、
神戸大学の鈴木桂子教授を講師としてお招きし、
「ハワイ島の火山」についてご講演いただきました。


ハワイ島の火山の一生や噴火様式、溶岩の種類など、
火山について多岐にわたる内容であり、
また、実物の溶岩やペレの髪の毛なども見せていただきました。


最近キラウエア火山の噴火があったことも影響して、
生徒もとても興味深く講演を聞いていました。


今回学んだことにより、研修旅行がより一層充実したものになると思います。
鈴木教授、本当にありがとうございました。






 



2018年10月23日火曜日

『科学探究』中間発表会

10月17日(水)13:10~15:00
『科学探究』とは、総合科学科の2年生全生徒160名が
少人数グループ(およそ50のグループ)に分かれて、
自分たちが興味を持った内容を調べて、仮説を建て、実験や検証活動を行う
授業です。週に2時間という限られた時間の中で、意見交換を行い、
分野ごとの小発表会を行い『中間発表』を経て2月に『千里フェスタ』で
総括を行います。
『中間発表』では科目の分野を超えて、意見交換を行います。
13:10~14:00は2年生の中での意見交換、
14:10~15:00は1年生も含めて、発表します。
校外からも、保護者ばかりでなく、平日のため少ないながらも見学者に
お越しいただき、緊張感のある雰囲気に包まれます。
特に、運営指導委員の先生方からは的確な指導助言をいただき、
これからの活動にいかしていきます。
今年は他校から、生野高校の生徒さんも参加して発表してくれ、
良い刺激となったようです。












2018年度第1回運営指導委員会

10月17日(水)15:10~17:00
本校の生徒による『科学探究中間発表会』が13:00~15:00
の時程で行われました。
それを受けて、本年度、第1回運営指導委員会を行いました。
第1回であるので委員長の選出、構成メンバーの紹介に引き続き、
今年度の中間発表会についての指導助言をいただき、
今年度の活動重点項目を説明し、指導助言をいただきました。
議事の詳細は以下の通りです。



平成30年度 第一回SSH運営指導委員会 議事録


校長挨拶
  1. 委員・出席者自己紹介
    大阪大学        栗栖 源嗣
    大阪教育大学     尾崎 拓郎
    茨木市教育センター 上村 仁師
    大阪府教育センター 秦 健吾
    大阪府教育庁     梅村 尚弘


   本校 天野校長、大西(首席)、岩井(SSH主担)、牛久保(総合科学科長)、
   原田(理科)、松本(理科)、近藤(数学)、尾崎(数学)

  2.委員長選出
   栗栖先生にお願いされ了承される

   3.中間発表会についての指導助言
   (A)今までになく良い方向に向かっている
   (B)話題(ビットコイン等)に対して反応しているものもある
     課題設定およびゴール設定における生みの苦しみ
     ゴールのレールを引くのも教員の役割かもしれない
   (C)なぜその方向の研究、ゴールはどこにあるのか
     ゴール地点をはっきりさせることが必要
     研究しつくされているものがあれば、どうアドバイスできるのか
   (D)他校ではネット上にあるものが多いが、千里は自分たちの身近な話題に対して研究対象としている
     テーマ設定の難しさ、生徒の気持ちを考えすぎると研究としては難しいのでは
   (E)データが少ないことが残念、ポスターはOK
     探究力をつけるには、授業外での課題に対する議論などが必要なのではないか
     議論をする場を作ることも教員の役割かも
   (A)テーマ設定の難しさ、今まで先輩がやった内容をやっているものもある
     どう指導しているのか
   (各教科より)
     数学、物理 基本的に生徒に任せている。だめなものは無理としている
     化学 今までのテーマを紹介している
         グループ設定(3名程度)→テーマ設定(興味があるもの)
         行き詰った班に対しては、教員側からの指導(生徒が教員を頼る傾向が強い)
     生物 生き物+設備の程度の限界がある。
         限度を超えるものに関しては班の生徒を見て考える
         科学探究基礎との連携が必要である
   (A)うまくいかない人が、どれくらいの満足度で発表できるか?課題でもある
  4.今年度の重点項目への助言指導
   R)千里高校の探究力として
     ①課題発見力 ②実践行動力 ③情報発信力 ④調査力 ⑤リーダーシップと考えているが、
     それ以外に必要なものはないか?
   A)特には無いと思う
      やる気のある人が引っ張っていくのは良いと思うし、そういう行動をしている
   D)ゴールはどこ?レポートをまとめる力
     ポスター発表だけでは不十分だと思う
   P)今やっているSSH関係の妥当性をどう考えるか?
   R)教員指導力向上プログラムで改善が望まれるとなっている件に関し、
     研究授業の実施で対応していく
     アントレプレナーシップもやっているが方向性は?
   (A)大学も大学改革で研究の深堀型と理工融合、社会との連携
     メジャーとマイナーの科を超えることも
     リーディング大学院プログラム(マルチな人材を育てる)文理融合の流れがある。
     千里は要旨でAbstractを英語で表現していることは良い
   (B)情報発信力は、レポート、ポスター(外から見られるもの)を
      どのようにうまく書けるかが重要
      自分の言葉でアウトプットできる様に指導すれば良いと思う
   (C)キーワード(5つ)に対し、どのような生徒がリーダーシップ力のある生徒か? 
      アントレプレナーシップでは、先行研究を企業とやり取りするということを
      考えれば良いのでは?
   (D)もう少し質問のやりとりをする時間が必要
      23のチームで質問のやりあいをすれば面白い
   (E)情報発信力は1年生で何とかならないか
      2年では情報量、どれだけの量を発信しなければ?と考える必要がある
      ルーブリック“仮説&目的”で評価をするのは難しすぎるのではないか
   (A)研究に最初に触れる場面でもあるので難しいかもしれない
      台湾の生徒の英語の発表に多くの生徒が集まっていた。
      英語を自然に受け入れられるのは良い
   P)ルーブリックを整備し直せば、千里が欲しい力(5つの要素)がつくのではないかと思う
     生徒と共に作るルーブリックを目指すのも良い 


次回は 29日(土)PM予定
以上。

大阪サイエンスデイにて英語で海外研修報告

10月20日(土)13:20~17:00
大阪府立天王寺高等学校にて、大阪府生徒研究発表会が
実施されました。
千里高校からは通常の課題研究(化学探究)の発表に加えて、
この1年間に実施した海外研修『SSHアントレプレナーシップ研修』、
『SSH台湾科学研修』『SSHオーストラリア海外研修』から、
『SSHアントレプレナーシップ研修』、
『SSHオーストラリア海外研修』
の2つの海外研修について実施報告をしました。
報告はすべて英語で行い、質疑応答も英語で行われました。
2組とも事前に準備をし、頑張りましたが、
特に『SSHオーストラリア海外研修』の2年生の発表は
全体の構成、発表の様子などで周りを驚かせていました。
下はその写真です。









大阪サイエンスデイにてポスター発表

10月20日(土)13:20~17:00
大阪府立天王寺高等学校にて、大阪府生徒研究発表会(一部)
が行われ、本校からは物理2件、化学2件、生物1件、数学1件の
計6件のポスター発表を行いました。
発表内容は
『竜巻の発生実験』
『蜃気楼の不思議』
『私の、私による、私のための 日焼け止め』
『化学発光の応用~よりよいサイリウムの製造~』
『虫歯菌に対する抗菌性について』
『授業中眠たくなる理由とは!』
でした。
審査もあり、緊張した雰囲気に包まれましたが、
最後の『授業中眠たくなる理由とは!』の発表には
他校の生徒が関心を示し、最初から最後まで
聴衆が途切れることはありませんでした。
ポスターの下に貼られている付箋の数がそれを物語っています。





地球温暖化を考える

10月22日(土)9:00~11:00
大阪管区気象台地球環境海洋課地球温暖化情報官の
楠田正紀先生にお越しいただき、『地球温暖化を考える』
という題目でご講演いただきました。
前半は気象現象、後半に地球温暖化を中心にお話しいただきましたが、
第5次政府間パネルについての解説や、今年度の異常ともいえる気象現象が
すでに2年前に予測されていたことなど、素人にとっては『想定外』の現象が
実は『想定されていた』など、驚きの連続でした。
講演後には「もっと遠い先の話だと思っていたのに・・・」
などの感想が寄せられました。
楠田先生のお人柄もあり、同席した教員もついつい
数多くの質問を投げかけ、丁寧に、わかりやすく解説いただきました。
下の写真はその様子を撮影したものですが、生徒ばかりでなく、
参加した教員も講演後に質問をし続ける一幕もありました。
大幅に時間を超過してしまい申し訳ありませんでした。







熱帯林環境学入門

2018年10月13日(土)10:00~12:00
昨年度に引き続き、オーストラリア海外研修の事前研修として、
京都大学大学院農学研究科熱帯林環境学分野の
北島薫教授にお越しいただいて『生物多様性の意義』
という題目で講演をいただきました。
『環境保護保護』『自然保護』というグローバルな課題に
グローバルな幅広い知見からご講演をいただきました。
途中で質疑応答をはさみながら、じっくりとお話しいただきました。
下の写真はその様子です。
講演会という形でしたから、お話を伺うだけという受動的な
形式でなく、質問を投げかけ、その回答に応じて話を進めて
いかれるのに、多少戸惑った生徒の姿がありました。
最後に集合写真も撮りました。









2018年8月28日火曜日

市大理科セミナー2018


  1. 主 催    大阪市立大学 大学院理学研究科・理学部
  2. 日 時    2018824日(金)
  3. 場 所    大阪市立大学 杉本キャンパス 基礎教育実験棟
  4. スケジュール
         ・スタッフ集合      13:40
         ・高校生集合             13:50 
         ・実習                         14:00-16:30 
  5. 講義・実習の概要
     実習
      題目
    内容
    参加人数
    ポテチの容器で宇宙線を見よう
    宇宙線とは地球の外に起源をもつ小さな粒子です.肉眼では見えませんが,いまこの瞬間にもみなさんに手のひらを毎秒1回くらい宇宙線が通り抜けています.しかし,霧箱と呼ばれる装置を使うと,飛行機雲のようにして見ることができます.ポテトチップスの容器,ドライアイスなどの比較的簡単に手に入る材料を使って霧箱を各人で製作し,宇宙線を観察します.
    科男
    身の回りにある色素の謎を探るー天然色素の単離とフェノールフタレインの合成
    花や果実など自然界はさまざまな色で彩られています.「ありえないもの」の代名詞であった青いバラも現実のものになりました.ここでは,ぶどうの皮に含まれる色素の単離やフェノールフタレインの合成実験を通して,色素の謎を探っていきます.
    科女2
    果物の香りを作ろう
    このテーマでは,皆さんの身近にある果物の香りをみなさんに実際に作っていただくと共に,色々な香りのもとになっている香り分子を紹介します.実験ではバナナ(酢酸イソペンチル)の果物の香り成分を作ります.
    文女1
    科男1
    科女3
    リズムを刻む不思議な化学反応
    通常の化学反応は一方向にだけ進むように見えます.この経験則に反する,溶液の色が周期的に時間変化する反応が知られている.そのひとつであるBelousov-Zhabotinsky反応の実験を行う.
    科男1
    科女1
    遺伝子解析によるタンポポの雑種判定
    ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)と電気泳動を使ったDNA長の測定は,現代の遺伝子解析に欠かせない技術です.身近な植物タンポポを材料に,これらの技術の原理と実際の応用例について学習します.
    科男2
    科女3
    偏光で見る自然
    身の回りにはいろいろな光があふれていますが,日常見ているのは一般的には無偏光です。偏光板を通すと無偏光は偏光と なります。偏光板を通して偏光でいろいろなものを見ると,日常見る光景と違った光景が見えます。この授業では日常見 慣れている青空が偏光していることや,結晶を透過してくる光が偏光していることを確かめます。方解石を通して文字を見ると 二重に見えることは有名です。方解石を通してみる二重文字と偏光との関係を確認し背景にある法則を考えます.
    科男1
    科女1
    合計20名


     大学の施設を使用しての活動にいささか緊張気味でしたが、良い経験になったようです。



最新の宇宙(千里高校版)

SSH北海道研修の事前研修として、宇宙をテーマとする学習会を実施しました。
※京都大学大学院理学研究科附属天文台主催の『金曜天文講話 最新の宇宙』をベースに、一部を抜粋する形で実施させていただきました。


7月13日(金)『宇宙の始まりから星・惑星形成まで』
        京都大学大学院理学研究科 嶺重慎教授


7月23日(月)『望遠鏡の進化と宇宙像の変遷』
        京都大学大学院理学研究科 長田哲也教授


いずれもSSH北海道研修に参加しない生徒の参加がありました。
少人数であったこともあり、質問しやすい雰囲気でご講演いただきました。
事前にお願いした質問にも親切に答えてくださり、充実感に満ちた研修となりました。
今年は7月31日の火星大接近、はやぶさ2 など宇宙をテーマとする報道が多く、
北海道研修に向けての期待が膨らむ企画となりました。








2018年8月18日土曜日

アントレプレナーシップ研修2018 inボストン 7/20~7/29

今年のアントレプレナーシップ研修はアメリカ ボストンにて行いました。
アントレプレナーシップとは日本語で起業家精神といいます。業家精神とも訳されますが、今回の研修は前者の「起業家精神(新しい事業を切り開くための精神)」を学ぶ研修でした。


伊丹空港にて
7月20日(金)
12時に伊丹空港に参加者(40名)全員が集合し、伊丹空港→羽田空港→ミネアポリス空港(アメリカ)→ボストン空港の経路で2回飛行機を乗り継いでボストンに向かいました。




7月21日(土)
タフツ大学寮の部屋
午前:研修中の宿泊場所はタフツ大学寮でした。寮生活に関する注意や研修の心構えを全員で共有し、いよいよアントレプレナーシップ研修の開始です。






午後:タフツ大学のキャンパスツアー後、地下鉄でハーバード大学に移動しました。ハーバード大学の研修室にて、自分たちで考えてきたペルソナ(潜在顧客像)について情報共有をしました。

7月22日(日)
午前:今日からアメリカの起業家達の講演がスタートです。
まずはハーバード大学にてPool Text社(サイエンスまたは医学系論文の出版編集で有名)ファーカン氏による起業家講演でした。オールイングリッシュに生徒たちは戸惑いながらも内容を理解しようと必死でした。質疑応答もすべて英語で行いました。
講演後、ハーバード大学の学生によるキャンパスツアーをしました。

午後:NVBOTS社(3Dプリンターで有名) AJ氏による起業家講演
アントレプレナーシップの他に、3Dプリンターの使い方(プログラミング時における注意)などを教わりました。この講演後、生徒たちはそれぞれのチーム名を3Dプリンターで作成しました。印刷終了は翌日。



7月23日(月)
午前:地下鉄にてMIT(マサチューセッツ工科大学)へ移動
MITの学生によるキャンパスツアー
広大な敷地に生徒達も驚いていました。
MITにて














キャンパスツアー後はMITリサーチアシスタントのアレキサンダー氏による起業家講演
実際に世に出回り始めている具体例(AmazonのAlexa等)を組み込んでアントレプレナーシップについて学びました。



午後:チームのアイデア中間発表
それぞれの考えたアイデアをわかりやすく聴衆に伝えるため寸劇スタイルで発表しました。

各チーム名の印刷(3Dプリンター)が終了しました。うまく印刷されたチームもあれば、プログラムにミスが生じ印字されていないチームもありました。
右上の球がミスによりスパゲッティ爆弾になりました





7月24日(火)
ボストン市内観光
レッドソックスで有名なフェンウェイパーク球場やボストン・パブリック・ガーデンなどを観光しました。

ファンウェイパーク球場
トリニティ教会
港町ボストン

7月25日(水)
午前:ワプリンガー夫妻(アンディー氏・ダニエル氏)による起業家講演
チームから考えたアントレプレナーシップについてのお話
また、顧客との接し方についてお話いただきました。




プロトタイプ作成中
講演後、プロトタイプ(後の改良を見込んだ商品の模型)作成開始
プロトタイプを使って顧客に商品説明を行います。
画用紙や紙コップなどを使い、生徒達は試行錯誤していました。




午後:ハーバード大学から地下鉄でノースイースタン大学へ移動
ノースイースタン大学キャンパスツアー
ハーバード大やMITとはまた違う雰囲気の大学で海外の大学への憧れがより強くなっている生徒もいました。


7月26日(木)
午前:CEEO(タフツ大学工学教育アウトリーチセンターThe Tufts University Center for Engineering Education and Outreach)スーザン氏による講演とレゴワークショップ
限られた材料(レゴブロック)のみでよりパフォーマンスの高い商品(よく進むロボット)を作るワークショップです。
スーザン氏からヒントを貰いながら作りました。
生徒が作成したロボット


ロボットレースも盛り上がりました
午後:タフツ大学内でインタビューワークとフィードバック
タフツ大学にいる学生から大人まで、様々な人達に英語で自分たちが考えた商品についてどう思うかインタビューしました。顧客の声を聞いてフィードバックし、更なる改良を進めます。
講師や先生からアドバイスを貰っています

夜:明日のプレゼンテーションに向けて、各チームは講師+先生と最終打ち合わせをしました。商品についてはもちろん、プレゼンテーションの方法・英語など様々な観点で修正をしていきます。



7月27日(金)
午前:プレゼンテーションリハーサル
これまでに考えてきたチームの商品をうまく伝えれるよう何度も練習します。

午後:プレゼンテーション本番
研修中に起業家講演をしてくださった、ファーカン氏・アレキサンダー氏・アンディ氏にジャッジをして貰いました。
プレゼン後の質疑応答にも生徒は頑張って英語で答えました。


プレゼンテーションお疲れ様でした。






7月28日(土)・29日(日)
早朝にタフツ大学からバスでボストン空港へ移動し、来るときと同様、ミネアポリス・羽田経由で帰阪しました。
台風の影響を心配しましたが、大きな影響もなく無事に伊丹空港へ帰ってくることが出来ました。