2010年8月29日日曜日

サイエンスツアー③ペルセウス座流星群観測会(和歌山県かわべ天文公園) 2010.8.11~13

【1日目昼】:稲村の火の館(津波防災教育センター)の見学
和歌山県は繰り返し起こる巨大地震で過去に何度も津波の被害を受けてきました。安政地震津波襲来時、稲むらを燃して被災民を誘導し、私財を投じて被災後の復興と防波堤を築くなど防災に尽力した濱口梧陵翁の偉業を紹介し、津波を中心とした地震防災の体験的に学ぶことができる施設です。
津波のメカニズムを体験する巨大水槽の津波シミュレーションをはじめ、防災に関する多くのことを体験的に学びました

【1日目夕
 かわべ天文公園 観測所 着
 和歌山県日高川町かわべ天文公園内 観測所
【1日目夜
 HROによる電波観測開始
 アンテナ設置、パソコンモニタ開始
 
 雨天のため目視観測は断念

【2日目夕
 天体観測基礎技術講座(府教育センター桝井俊彦主任指導主事)
 天体観測に欠かせない天体望遠鏡の組み立て実習
 プラネタリウム観覧
 観測所ドーム内の主鏡1m望遠鏡による金星観測
 
 以後曇天のため部屋で天体写真による天文学基礎講座

【2日目深夜〜
 深夜観測可能になり望遠鏡による観測
(木星、アンドロメダ大星雲、白鳥座付近の天の川を観測)
 
 流星群の観測が可能になり四方位分割の目視観測を開始
 その後、桝井先生による大型望遠鏡の天体観察会
 (天王星、こと座リング星雲など)

【3日目朝
 黒点とプロミネンスの観測

流星電波観測HROHam Radio Observation)は福井県鯖江市から常時発射されている観測用の電波(周波数53.750MHz)利用します。流星が大気圏内に突入して発光する際に、周辺大気が一時的電離状態になり、流星の飛跡に沿って短時間"電離柱"が生成されます。電離柱で反射された電波は"流星エコー"と呼ばれ、大規模の流星が突入の際には観測される流星エコーの電波強度も大きくなります。今回の観測中も目視で規模の大きな流星が数個観測されました。図に示した観測データは日の出後のもので目視観測はできませんでしたが、航空機による反射(横線)とはっきりと区別できるものを示しました12日深夜から13日未明にかけての目視観測と電波観測データの対応は分析中です。



感想文より)天候に恵まれたとはいえない観測会でしたが、津波・プラネタリウム・流星・電波観測・太陽観察など内容は盛りだくさんでした。大規模の流星も観測できて大満足です。自分たちで望遠鏡をセットして観測したのははじめてで、アンドロメダ銀河が見えたときには感動しました。学校での冬の観測会が楽しみです。

2010年8月9日月曜日

サイエンスツァー② 東京・横浜研修 2010.8.2~4

 さまざまな科学を体感するサイエンスツァーの企画第2弾。1・2年生の希望者14名と付添教員4名で,2泊3日の東京・横浜研修旅行に行ってきました。

【第1日目】

◇日本科学未来館 ~展示の前でプレゼンテーション~

 まずは,日本の先端科学技術を体感することのできる施設「日本科学未来館」を訪問しました。最初に館のスタッフからガイダンスを受けた後,生徒は4人(または3人)ずつの班に分かれ,各班の中で各自があらかじめ決めておいた展示フロアを見学しました。

 <4つの展示フロア>
  「技術革新と未来」 「情報科学技術と社会」
  「生命の科学と人間」 「地球環境とフロンティア」 
  • 各生徒は担当フロアでいろいろな展示を見ながら,自分がプレゼンしようと思う展示を一つ選び,展示スタッフとの対話や交流をしながら,展示内容のポイント・疑問点・感想・意見などをワークシートに記入しました。

  • 一度全員が集まり,館のスタッフよりプレゼンテーションの仕方についてレクチャーを受けた後,各班のメンバーは,順に各自の選んだ展示の前で他の班員に対してプレゼンテーションを行い,発表後は相互評価を行いました。

 また,当日は「若手研究者交流イベント」というがあり,4人の若い研究者達による最先端の科学に関する講演を聞くこともできました。


【第2日目】

◇国立科学博物館

 「人類と自然の共存をめざして」をテーマに数多くの展示が見られる「国立科学博物館」を見学しました。昼食の時間も含めて約3時間半の見学時間をとりましたが,充実した展示を体験するにはまだまだ時間が足らないくらいだったようです。


◇SSH生徒研究発表会 ~ポスター発表の見学~

 午後からは上野から横浜みなとみらいへ移動。パシフィコ横浜の展示ホールにおいて,全国のSSH校から出展された118のポスター発表を見学しました。各校のポスターの前では,発表者が意欲的にプレゼンをする姿,そして見学者からは積極的に質問をする姿を見ることができ,千里校生たちも大いに刺激を受けたようです。千里高校からは,「自作簡易比色計を用いた光化学オキシダント測定装置の開発」と題したポスター発表がありました。
 => 「ポスター発表賞」を受賞しました!!

【第3日目】

◇SSH生徒研究発表会 ~代表発表校による口頭発表~

 前日の午前に行われた4つの分科会から,それぞれ優秀な発表として選ばれた代表校4校の口頭発表がパシフィコ横浜の大ホールで行われました。

①「銅イオンの還元を利用した色ガラスの作製」大阪府立大手前高等学校
②「レッドスプライトは真実なのか?~PartⅡ~」愛知県立一宮高等学校
③「曽根干潟におけるヘナタリの分布と環境の関係」明治学園中学高等学校
④「数理生態学に基づく感染症の流行予測~感染症モデルの構築と数学的考察~」兵庫県立神戸高校

 3000人以上が入れる大ホールに,全国のSSH校の生徒たちが一堂に会して行われた発表会でしたが,大勢を前にしていずれも堂々たる発表で大変すばらしいものでした。2年後には千里高校も口頭発表に参加することになっています。