2013年8月4日日曜日

SSHハワイ科学研修(Pacific Astronomy and Engineering Education Summit)参加報告1


TMTは、米国・カナダ・中国・インド等の海外研究機関との国際協力により、2021年稼働開始予定で建設計画が進む口径30mの光学赤外線・超大型天体望遠鏡(Thirty Meter Telescope)です。すばる望遠鏡を凌ぐ高感度で得られた解像度の高い観測により、太陽系外惑星の探査や初期宇宙天体の成り立ちの解明などに威力を発揮すると期待されています。
来年の着工を前に、TMT協力国間の科学、技術、教育における国際協力を促進するため、ハワイ大学ヒロ校、イミロア天文学センターを会場として2013723日から26日までの4日間の国際教育サミットが実施されました。
参加者は生徒29名、教員11名で、参加高校はハワイ島内5校とカナダ、中国、インドより各1校、日本からは本校と本校のSSH連携校である立命館高校の10校です。本校からは「こと座流星群の電波観測」を行った2年生女子生徒2名が参加しました。
サミットは参加生徒の科学プレゼンテーション、文化プレゼンテーション、天文学者や教育者による課題解決型のワークショップに加えて、キラウェア火山の巡検、マウナケア山天体観測者用施設ハレポハクでの星空観望などの活動が含まれました。
参加生徒たちは、初めのうちは戸惑いながらも、ワークショップで協力し、食事や見学・巡検などを経験する中で打ち解け、最終日には言葉の壁を越えて別れを惜しんでいました。
本校の生徒は、少し緊張しながらも初めての国際舞台で立派に科学と文化に関するプレゼンを行いました。帰路における空港や機内での立ち居振る舞いから国際感覚面での成長が見て取れました。(付添教員 中野) 

マウナケア山頂(海抜4200m)の観測所(ホテルから)

                                
虹のかかったマウナケア山頂(ホテルから)