2018年8月11日土曜日

北海道研修2018

8月5日(日)~8月7日(火)北海道研修
目 的:ユニークな研究を行う大学や施設を訪問し,
    研究の最先端に触れる。
    研究者から直接レクチャーや指導を受け,
    課題がどのように見出されるかを,
    実例を体験することにより学習する。
    自ら課題を発掘できるように指導する契機とする。
研修先:北海道大学,なよろ市立天文台きたすばる
日 程:
 8月5日(日)伊丹空港→新千歳空港→札幌(北海道大学)
  →ホテル泊
  北海道大学では大学院理学研究院
地球惑星科学科の倉本圭先生の指導の下,
 大学院博士課程の松岡さんの研究を通して,
 火星の衛星を探究することの意義,
 ついて講義を受け,質疑応答を行った。
 7月31日の火星大接近の直後でもあり,
 様々な質問が出され,丁寧に対応いた
 だいた。特に,衛星を探究することの
 重要性については深く感銘したようだ。





 8月6日(月)ホテル→北海道大学→JR→
  なよろ市立天文台→森の休暇村泊
  昨日に引き続き,倉本圭先生の指導の下,
 より一般的な研究テーマの意義についての
 講義を受け,質疑応答を行った。
 「第二の地球は存在するか?」という講義の
 なかで,宇宙のスケール,星間距離の測定法
 などを基本的な内容や,
 地球に2度の氷河期が存在したことを
 どのように解明したか,どのような流れで
 起こったか,など盛り沢山の内容を平易な
 言葉でわかりやすく解説していただいた。
 地球はハビタブルゾーンの端に位置している
 ことについて,意外に思ったようだった。
  午後は,なよろ市立天文台に場所を移し,
村上台長さん,北海道大学の高木先生に
 講演をいただき,
 小型望遠鏡実習や1.6mのピリカ望遠鏡に
 よる実際の研究の様子を紹介いただいた。
 台長さんの「超新星爆発を数多く発見された
 アマチュア天文愛好家」についてのお話や,
 高木先生の女性研究者としての体験談
 を盛り込んだ研究経緯の講話の中で
 お話しいただいた金星をテーマとするに
 至った話は実際の体験談で参考になった
 ようだ。
 右の写真は望遠鏡ピリカの様子。
 年齢的に近い修士課程の大学院生大野
 さんには大学生活についても多くの
 質問を寄せ,その質問は23時近くまで
 続いた。




 8月7日(火)森の休暇村→札幌(北海道大学博物館など)→新千歳空港→伊丹空港
  天気に恵まれたこともあり,肉眼での天の川などの観測は深夜まで続き,
  寝不足でしたが,博物館では”皮膚の標本”に「意外と興味を持っていると気づいた」
  という感想を寄せるなど,十分に知的好奇心を刺激され,帰途についた。

まとめ:日常を離れ,日ごろの授業では学習しない内容や,
 授業で学んだ内容であっても,実際の研究者から話を伺うことや,
 異なった観点から研究を行っておられるお話を伺い,大きな強い刺激を受けた
 ようです。今後の日常的な探究活動に生かしてくれることを期待しています。