2011年8月29日月曜日

第3回マス・フェスタ<全国数学生徒研究発表会>に参加 2011.8.27

 8月27日(土)、大阪府立大手前高校主催による、第3回マス・フェスタ<全国数学生徒研究発表会>が大阪市中央区のドーンセンターで行われました。
 数学の問題はなかなか発表の題材にしにくいと言われがちであるなか、北は青森から南は福岡まで、全国から26の口頭発表と50本のポスターセッションが行われました。
 千里高校からは、日頃授業で行っている「科学探究」の時間の成果の中から、3年生の3名が「巴戦の条件を変えたときの確率変動について」という話題で口頭発表とポスターセッションに臨み、助言者の大学の教授からは「なかなか話題として面白い」と評価をいただきました。




2011年8月22日月曜日

日本生物学オリンピック、銅賞獲得! 2011.8.21

8月18日(木)~21日(日)に広島大学で開催された日本生物学オリンピック本選で、本校3年 瀧山智さんが銅賞を獲得しました。
本選は、予選を通過した80名が広島大学理学部に集合して、3泊4日の合宿形式で実施されました。

1,2日目は実験形式の試験で、テーマは、細胞分裂、魚の解剖、D
NAの増幅、など、多岐にわたりました。実験は、軽く説明があった後、
すべて自分で試行錯誤しながらこなさなければなりません。瀧山さん
は、初めての実験にとまどいながらも、頭がこわれるのでないかと思う
ほど、考えて答えたそうです。
2日目の夜以降は、天文台、両生類研究施設、各研究室の見学や実
習がありました。先生方や先輩達から、研究のお話を直接聞ける有意
義な機会でした。

また、瀧山さんは、全国から集まった生物が好きな人達とゆっくり語り
合えたことも、得がたい経験になった、と話してくれました。

 3年生なので、国際大会への代表選
抜には選ばれませんが、実りのあるた
いへん良い経験だったようです。
健闘を称えたいと思います。 

2011年8月19日金曜日

Summer Science Camp in Korea 2011.8.11~14

 日本と韓国の高校生が河川での共同調査を行い,生態系の現状や環境の大切さを理解する「日韓高校生交流事業 ~ Summer Science Camp in Korea 2011」が8月11日(木)から14日(日)の3泊4日の日程で行われました。これは,高津高校コアSSHの取組として実施されるもので,日本からは大阪府内のSSH校など14校の高校生30名(うち千里高校は6名)と講師(学識経験者)3名,付添教員10名(うち千里高校の教員は2名),TA(ティーチング・アシスタント)9名が参加しました。

【第1日目】
 朝7時30分に関西国際空港に集合,9時30分発の大韓航空機で韓国仁川国際空港まで約1時間30分のフライト。韓国は日本との時差もなく,国内旅行とあまり変わらない感覚です。仁川(インチョン)市内のレストランで昼食をすませた後,途中の休憩を含めて約4時間かけてバスで全州(チョンジュ)市内まで移動。宿舎の全州コアリベラホテルには17時ころ到着し,韓国の高校生29名と合流しました。
 近くのレストランで夕食をすませた後,ホテル内の大会議室で交流会を行いました。交流会では,韓国の高校生と折り紙をしたり,韓国の歌「故郷の春(コヒャネポム)」をみんなで歌ったりしました。最初は緊張した様子でしたが,少しずつうち解けて,徐々に会話がはずんできました。

高津高校 尾上校長先生の挨拶

韓国の高校生に鶴の折り方を教えています

【第2日目】
 2日目は,9時から韓国側の講師であるキム・ジンテ先生の講演を聴きました。地球上の「水」と「環境」をテーマにした約30分間の英語による講義でしたが,生徒達は熱心に聞き入っていました。

キム・ジンテ先生の講義


  当初の予定では,この後マンギョン江で河川の調査をすることになっていましたが,前日までの雨の影響で増水し,水流も速く危険なので,調査は明日に延期し,今日は午前中は日韓の高校生によるミニプレゼン,午後は全北(チョンボク)科学高校に行き校内見学などを行うことになりました。
 日本側のミニプレゼンは,2回目の事前調査(7/23・24)で行ったポスター発表の内容を韓国の生徒に英語でプレゼンをしました。韓国の生徒達は,自分たちの高校や科学クラブの活動内容などについて,英語と韓国語(通訳担当のTAの方が日本語に翻訳してくれました)で紹介してくれました。

日本側のプレゼン

韓国高校生のプレゼン

 午後は,バスで全北科学高校へ。講堂で学校の紹介ビデオを見た後,4つのグループに分かれて,韓国の生徒達の案内で物理・化学・生物・地学の教室を順に見学しました。実験器具や設備が充実していることも驚きですが,装置の説明や簡単な実験なども生徒自身によって行ってくれたことにビックリしました。

全北科学高校です

簡単な実験をしてくれました

電子顕微鏡もありました

 その後再び講堂に戻り,午前中のミニプレゼンの続きとして日本側のポスターを掲示して,日韓の高校生によるポスターセッションを行いました。韓国の生徒や先生の英語による質問に,日本の生徒達は苦戦しながらもがんばって英語で応えていました。



 韓国の生徒とともにバスで全州までもどり,日本と韓国の生徒合同の8つの班別に,韓国の生徒の案内で市内散策を行いました。韓国の生徒たちがよく行くお店などを案内してもらい,随分とうち解けあってきたようです。夕食後の交流会では,日韓の生徒たちが相談して各班別に歌や踊りなどの出し物を披露し,とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

【第3日目】
 予定より1日遅れとなりましたが,いよいよマンギョン江での河川調査へ。しかし,まだ水かさが少し多いので,水生昆虫と植生の調査は中止になり,水質,陸生昆虫,魚類の3グループで調査をすることになりました。また,当初の計画では,川の上流と中流付近の2カ所に分かれ,午前と午後でそれぞれ2地点ずつの調査を行う計画でしたが,雨天プログラムの短縮バージョンとなったため,1カ所の地点で,午前だけの調査となりました。約1時間半の調査でしたが,日本での事前調査の経験を生かして短時間のうちに手際よく活動を行うことが出来ました。

陸生昆虫班

魚類班

水質班

 午後は,全北科学高校へ移動して調査結果のポスターづくり。8つのグループで日韓の生徒たちが協議をしながら,英語によるポスターの作成に取り組みました。すでに仲良くなった生徒たちですが,英語での議論を交わしながら,徐々にポスターが完成していきます。ここでも,日本での事前の経験が役立っているようでした。8枚のポスターが完成し,全員でポスターセッションを行いました。英語での質疑応答にも,少しずつなれてきたようです。

日韓合同でポスターづくり

英語で質疑応答しています

 発表会も終わり,閉会式。講師の先生方から講評を頂いた後,校門で記念撮影をしました。韓国の生徒たちともここでお別れです。
キム・ジンテ先生の講評

全員で記念撮影

 3泊目は昨日までのホテルのとは異なり,「全州韓屋村」という韓国の伝統文化が体験できる施設の宿泊所に泊まりました。
とても風情がありました

【第4日目】
 朝8時に韓屋村を出発,バスでソウルへ。市内のレストランでの昼食後,文化体験(キムチづくり)とロッテマートでのお土産購入を楽しみました。仁川国際空港へ移動し,大韓航空機で関西国際空港へ無事到着,解散したときは夜の10時を過ぎていました。日韓の高校生による河川の共同調査,英語による韓国高校生との交流や文化体験と盛りだくさんの内容でしたが,とても貴重な経験が出来た4日間でした。

サイエンスツアー② SSH生徒研究発表会見学 2011.8.11

平成23年度 SSH全国生徒研究発表会を見学してきました。
例年は、パシフィコ横浜で開催されていたのですが、東日本大震災の影響で、今年度は急遽、場所を移し神戸国際展示場で開催されました。


開会式に続いて、大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長 審良静男(あきらしずお)教授の「免疫の不思議 ~私が開いた免疫学の新しい扉」と題する講演がありました。免疫学の基礎を丁寧に講義していただくとともに,教授の最新研究であるTLR(Toll受容体)について解説してくださいました。


午前中は、6カ所の会場に分かれ、口頭発表が行われました。SSH指定3年目の高校が発表を行い、各会場の優秀校が明日の本会場での発表に臨みます。千里高校も来年度が3年目に当たり、発表を行う予定です。また本年度は、海外参加校も招待され、英語での発表がありました。質疑応答では、日本の高校生が英語で質問する場面もあり、国際化を実感するとともに、英語の必要性を一層感じました。


午後は、各校のポスター発表を見学しました。千里高校からは「自作の簡易炎光光度計によるナトリウムイオンの定量分析」と題したポスター発表がありました。本校総合科学科生徒がブースで一生懸命対応している姿が印象的でした。また、東日本大震災で被災した福島県の福島高校からは「福島高等学校の放射線の状況」の発表があり、注目を集めていました。

全国レベルでの探究活動、口頭発表、ポスター発表に直に接することができ、参加した生徒にとってはよい刺激になったようです。来年度の千里高校の口頭発表に期待したいです。